創業45年目 田山司法書士事務所

2022年3月号


通帳がない!ネット時代の相続の進め方とその対策



コロナ禍による生活様式の変化や、
銀行業界の事業の在り方の見直しなどで、
近年一挙に通帳を無くしネットで完結する預貯金の取引が増えています。



銀行の支店に出向かずに金銭の管理ができるのは
非常に便利です。




しかし相続が発生した場合
故人が
どこの銀行に口座を持っているのかわからない
どこに連絡してどのように相続手続きをおこなえばよいかわからない

といったような相談も増加しています。

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今回はネット銀行の相続手続きの進め方と、
いざという時に困らないための対策をお伝えします。


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ネット銀行の相続手続


従来型の銀行と同様に、
該当銀行の
「相続受付センター」
「カスタマーセンター」に連絡して
相続が発生した旨を伝え、口座を凍結します。

その後、相続手続きの為の書類を郵送してもらい、
遺産分割協議書等の書面を添付して相続手続きを行います。


しかし、この時に困るのは、
どこに口座があるのかが不明な場合です。
このような場合は故人のキャッシュカード
銀行から送付される郵送物・通知から口座の有無を確認したり、
生前に聞いていた銀行の照会を行ったりする。

または、スマートフォンでの銀行のアプリ確認や、
故人のメールアドレスを開いて
銀行からのメールの履歴を確認する
といった作業を根気よく行う必要があります。


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いざという時に困らないための対策


前述のような確認作業をしなければならないとなると、
途方にくれてしまう相続人の方もいらっしゃると思います。

いざという時に困らないために、
資産(銀行口座)管理台帳を作成し、
家族間で生前から共有しておくと良いでしょう。


銀行名・支店名、更に口座番号がわかれば、
スムーズに相続預金の解約を行うことができます。


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では、随時相続の相談を実施しております。
ぜひ、ご活用ください。